1984年、西ドイツにいた小生は、ケルンショーへ行かないわけがなかった。
日本のモーターショーやオートバイショーすら行ったことがないのに、ケルンショーはやはり別格。ドリームバイクがいっぱい。
エグリやビモータ・・・あと日本には紹介されていないメーカーや、パーツ、用品、オイル・・・・・・・・・・・
はっきりと今覚えているのは、フランスのオイルメーカーのKVASやMAGURA(ハンドルメーカー)など。
マグラは小生のZⅡについていたし、KVASはフランスカワサキのスポンサーで有名だったから。
まだまだ珍しいものがいっぱい・・・単車好きにはこたえられませんでした。


でもやっぱり日本の4メーカーが気になっていた。
当時カワサキ党だったのでまずカワサキのブースへ・・・・
ZX-4やZX−6(だったと思う)が目新しいくらいでちょっと寂しかった。
ホンダは・・・覚えていない

次に見たのはヤマハ。この年新しいエンジンのバイクが出品された。
FZ750。さすがエンジンメーカーのヤマハ
5バルブだよ。1気筒に5個もバルブがある。何でこんなことが出来るのか、本気で悩みましたよ
仕上がりも綺麗だった。

興奮冷め止まぬところで、スズキのコーナーへ、・・・・と、、、、、、、、いらしたんです、神が
そう、このときが吉村さんと2度目の対面でした。一回目と違い、結構普通に会話できたことを覚えています。
「今回のヤマハは凄いですね!」と問いかけると、それほど興味がないのか、あまり反応が良くなかった。


それより「うちのブース見ていただけました?」
あっ、吉村さんに会ったので、見るの忘れていた。
見ないことには話にならないので、「すぐ見てきますね。」といいつつ、スズキのブースへ・・・・
そこには1100ccのまるで耐久レーサーのようなスタイルのマシンが一段高いところにありました。
GSXR1100。1100ccのくせに137ps、1100ccのくせに200㎏を切る・・・。この数字をを見ただけでわくわくしている自分がいた。後から知ったのだが、エンジンだけで17㎏の減量など、スズキがヨシムラと作り上げた自信作だったと。
このときから、傑作油冷エンジンが始動したのです。
このエンジン、見れば見るほど美しい。
吉村氏のところへ戻っていろいろとお話をしたのですが、このときは何を喋っていたのか・・・きっと、GSXR1100のことばかりだったのだと思います。

それから、このとき会場ではサプライズがありました。
何とこの年のGPチャンピオンのエディーが会場に来たんです。
急遽サイン会・・・当然いただきました